MONSTA Xを見にドイツへ行ったら死にかけた話

5月14日と5月15日、ドイツのフランクフルトにあるDeutche Bank Parkにて開催されたKPOP FLEXというイベントに参加してきました。

 

そう、MONSTA Xを見るために──────

(注:MONSTA Xの皆さん)

 

ちなみに、この前日5月13日にはGOT7ユギョムのヨーロッパツアーに参戦しており、その一週間前には東京でBEYOOOOONDSとアンジュルムとOnlyOneOfの現場とMONSTA Xのライビュに行っているという、アイドルも仰天の鬼スケジュールで生きている。

 

本題に入る前にまずこのイベントの何がクソか話してもいいですか?

2020年12月に第一弾アーティストとしてMONSTA Xがいち早く発表されました。つまり最速先行でチケットを取ったのはほぼモネクのオタクです。ここよく覚えておいてください。その後年明けにNCT DREAM、しかも7ドリと明確に告知あり、の参加が発表され、わたしはそこで初めてすきなアイドルグループ二組が出る奇跡のようなイベントがある!!と知り、何も考えずに爆速でチケットを取りました。ここまでおよそ5分。

ここまでは調子がよかったのですが、1月末頃から暗雲が立ち込めます。

 

1. NCT127の日本ドームツアーが発表され、初日の名古屋公演がドリムのドイツ公演の一週間後。つまり隔離期間を考慮するとマクド*1はドイツにいない可能性が浮上。へチャンペンのわたしは絶望の淵に立たされます。けれど、この時点では「でも運営が7ドリって明言してたし……でも事務所は絶対イリチルを優先させるし……どっちなの……」とぐるぐる考えているだけでした。

2. lysnのアーティストスケジュールに掲載されたKPOP FLEXの参加メンバーにマクドンの名前がない。この時点でわたしはすべてを悟りましたが、肝心の事務所と運営からの公式アナウンスはなく、Twitterでキレまくる。

3. 3月になりようやく運営が重い口を開き「ごめん、マクドンはやっぱこれないって!」とアナウンスがあり、Twitterでキレまくる。

これらのマクドン騒動と同時に、運営からとどめを指すようなおしまいのお知らせが届きます。

「ご好評につき、イベントを二日間に拡大することになりました!MONSTA Xは二日目の出演になります!」

覚えていますか?

最速先行でチケットを取ったのはほぼモネクのオタクです

公演に行くつもりのモネクのオタクたちは全員既に一日目のチケットを手にしているのです。それなのに暗に二日目のチケットを取り直せと言われたのです。

わたしはTwitterでブチ切れます(n度目)。

このアカウントずっとキレててかわいそう。

もうこれ以上絶望することはないだろうと思っていたのに、公演当日さらにとんでもない情報が入ります。

元々5時間の公演と知らされていたのに、当日になってタイムテーブルが発表され蓋を開けたらアイドルたちのステージは正味2時間と判明。フランクフルト空港に降り立ってTwitter開いた瞬間にこの情報が目に飛び込んできて心がおしまいになります。

(画像:空港でTwitterを開いたわたし)

こちとらフライトとホテルで5万円近くかけてきているのに、各グループの持ち時間がおよそ20分間ってどういうことですか?詐欺では?(実際公式Twitterにはlegit scamというリプが死ぬほどついてました)

オタクのことはもういいとして、アイドルたち長時間フライト耐えてきてくれてるのに持ち時間20分ってバカにしてるでしょ……みんなこんなクソイベントのために忙しい中スケ空けてくれてたと思うとつらすぎる…… ちなみにMONSTA Xはこの20分間のためだけにドイツに降り立ち、翌日にはアメリカツアーのためにニューヨークへと発っていた。

 

……と、時系列がおかしいが、ここでまずわたしがこのジャッキー状態になる直前、乗っていた飛行機が着陸に失敗して物理的に死にかけていたことを書き留めておきたい。

地面に一瞬タイヤが着いていたのにも関わらず失敗?して、機体がありえない速度でぐわんって急上昇したからさすがに乗客たちもざわざわしていて、わたしも「ミニョクまであと何マイルだったのに死ぬのか」と死を覚悟した。

機長が「お気づきかと思いますが、いま着陸に失敗しました」ってあたりまえ体操のアナウンスしててコケた。

二回目で無事に着陸成功した。

 

(話は戻る)

その後空港のラウンジでブチ切れながらTwitterスペースをやるものの、わたしの激昂にiPhoneが耐え切れず落ちたので渋々入国ゲートに進んだところ、長い列ができていてまたテンションが下がり……

と、ここで後ろに並んでいた女の子がモネクペンであることが判明。そのまた後ろにいた女の子4人組はママムペンらしく、オタク話に花を咲かせていてほほえましかった。わたしの前にいた女の子3人組もこのイベントのためにきた様子。わたしは素知らぬふりをしてスカした態度で沈黙を貫いていましたけどね……ホホホ……

 

会場の最寄駅に着いたところ、飛田給を思い出させるような僻地っぷり。そう、わたしはドイツの飛田給駅(概念)から味スタへ向かっているのだった。

(写真:ドイツの飛田給

 

そうこうブチ切れと意気消沈を繰り返しているうちに一日目トップバッターのIVEが登場。その瞬間、いままでの文句をすべて忘れた。(これだからオタクはチョロいと足元見られるんですよ〜〜)

IVE、わたしがデビュー前から布教に勤しんでいた甲斐もあって、たくさんの人にすきになってもらえてうれしい。でも実際に登場するまでその存在を信じていませんでした。IVEなんて本当はいないんじゃないかって。

でも、IVEはいました。

みんな美しくて強くて眩しかった。

フォロワーさんたちにIVEの存在を信じてもらおうとTwitterライブ配信してみたものの、回線の混み具合で何度も接続が切れる事態に。あとで見返したが、何の映像なのかもはや分からない。とりあえず伝えたかったのは ROYALをやったという事実だけ…… Royalはラッパーラインのガウルとレイが作詞に参加したLOVE DIVEのB面である。スターシップエンターテインメント*2は歌えるラッパーを育成するのが本当に上手いということを証明した一曲。わたしはレイペンであり、レイちゃんが自分の手で紡いだ歌詞をドイツのスタジアムにいる観客5万人を前に誇らしく披露する姿にとても心を打たれた。一日目はとにかくIVEの存在を確認できたことだけで頭がいっぱいだったが、二日目は実感がじわじわ湧いてきて大号泣した。

IVEの次はENHYPHEN。一日目はアリーナのスタンドエリアだったためかなり人が密集しており、気づいたら見事にエンジン*3たちに完全包囲されていた。わたしはIVEで生気を吸い取られたので予期せずエナイプンで休憩奴になってしまって申し訳ない……

でもこれだけは言わせてください。

ソヌさんが本当にかわいくて #恐怖を感じました

分かってたけどわたしソヌさんのお顔立ちはすきに決まってる*4んですよね。あとヨーロッパではジェイくんがめちゃくちゃ人気でモニター抜かれたりMC喋ってるときそこかしこで悲鳴が聞こえた。みんな生きてるか〜〜?

あとノミン*5が司会で出てきたときの悲鳴が尋常じゃなかった。みんな生きてるか〜〜?

 

AB6IXは音圧がすごくて両日とても楽しかった。今後はスタシとファンタジオと並んでブレンニュも黒字化祈願しておこうと思う。CLOSEは去年よく聴いていたし、たしかデビュー曲だった BREATHEもすき。最新曲は予習してなくてすみません。

MAMAMOOはお友だちがフィインペンなのでがんばって撮影した。挨拶の「I say MAMA MAMA MOO〜🎶」で「本物だーーーーーーーー!!!!」という知能レベル3の感動を覚えた。AYAのアウトロのテンポが変わるところがとてもすきなので気絶するかと思った。あと全人類知ってると思いますが、ソラは死ぬほど歌が上手い。フィインちゃんは2021年にラビの事務所に移籍しており、2023年まではママムとしてのグループ活動に(部分的に)参加するとされているため、この4人での活動を見られるのはいつまでなんだろうと思ったらまた胸が詰まってしまい涙が……アゥ……

本編に全く関係なくて本当に申し訳ないが、ママムの今後について思案していたときに、フィインとファサは同じ地元で中学生の頃から親友だったことを思い出し、スタシに入社するずっと前から友だちであるミニョクとヒョンウォンの関係性にうっかり重ねてしまいました(これを書いている2022年5月22日現在、ヒョンウォンは既にスタシと再契約済み、ミニョクは未定)。いままでずっと一緒だったふたりが違う道を自らの意志で選んで歩もうとしているこの状況、どうしても一生一緒にいてくれやと俺の中の三木道三が暴れ出してしまう。別に同じグループに所属していることが関係性のすべてではないのは百も承知ですが、一介のオタクとしてはふたりが一緒にいるところを見られるのは公の場で活動しているときだけなので…… でも人間関係って自ら作った関係性ですら維持するのは本当に大変なので、他人に決められたグループという箱の中での関係性を維持するなんて想像できないくらい大変だと思う。わたしのすきなアイドルたち、同じグループでアイドルとして活動してくれてありがとう。ああだこうだ言いつつも、最終的な願いはあなたたちが健康で幸せでいてくれることなのでそれ以外は取るに足らないことです。

 

(G)I-DLEは本当に今年で正真正銘 "売れた" と実感した。さすがTOMBOYでPAK*6を成し遂げただけある。TOMBOYのパワーと熱量がとにかくすごくて圧倒された。血管切れそうなくらい叫んでるオタクが多かった印象。崇めちゃうよね……分かる…… Oh my godの𝑆ℎ𝑒 𝑡𝑜𝑜𝑘 𝑚𝑒 𝑡𝑜 𝑡ℎ𝑒 𝑠𝑘𝑦も分かる!!!!!!!!!!ってデカい声出た。

 

そしてNCT DREAM……Hot SauceRidin'Hello Future、そして最新曲のGlitch Mode……全部尊かった………………

本人たちだってオタクだって絶対7人のパフォーマンスがやりたかったし見たかったはずなのに、マクドンがいなくても完璧にこなしてくる5人の努力と輝きを前に、涙なしで見れるはずもありませんでした。Hello Futureを初めて5人で披露したとき、特にボーカル組のチョンロとロンジュンが、一番パートの多いメインボーカルであるへチャンの分を十分すぎるほどにカバーしていた姿に涙してから早一年近くです。最新曲Glitch Modeは過去曲に比べてまだ数をこなしていないし、5人で披露するのは初めてだったのにも関わらず完璧に仕上げてきていた。きみたちを信じていた──────

へチャンいなくてロンジュンがなんやかんや寂しがってるんじゃないかなと邪推していました。あ、ちなみにロンジュンはこの日登場したアイドルの中でいちばん𝒔𝒖𝒑𝒆𝒓 𝒄𝒖𝒕𝒆でしたからね!!!!!!(ロンジュンペンの友人に向けて)

ドリムで燃え尽きたのと、この時点で既に23時近くなっていて電車の時間が気になり、カイちゃんはMmmhの途中で離脱しました。本当に申し訳ない。

 

飛田給駅(概念)から電車に乗ったのが23時半前。ここでレイトチェックインが不安になりホテルへ電話をかけたところ、この時点では電話が繋がる。

🙎‍♀️「今日チェックインで予約している◯◯ですが、ホテルに到着するのが24時過ぎになりそうです。レイトチェックインする際フロントに誰かいますか?」

🏨「レイトチェックインの方はホテルのオフィスドアに名前と部屋番号が書いてあります」

🙎‍♀️「予約番号と名前を言うので確認してもらえますか」

🏨「チェックイン予定がされているのであればドアに書いてあります。それ以外こちらでは対応できません」

🙎‍♀️「分かりました、ありがとうございます」

向こうは英語が分からないしこっちはドイツ語が分からないでやりとりがめんどくさくなり、電話口の彼を信じて(数字や名前などを確認し、19931103%確証が持てるまで信じたらだめです)電話を切ることに。

地図を見ると最寄駅から徒歩20分近くと書いてあって、真夜中に見知らぬ土地を一人で歩くのさすがに怖すぎるので途中後ろを振り返りながら全力で走り抜けました。途中、橋の欄干の外側のわずかな隙間に子どもの靴が片方だけ落ちていてゾッとしました。

後処理でかなり明るくしていますが、ぽつぽつとある街灯の灯り以外真っ暗で人が一人もいなかった。ちなみにこの場所は昼間に見たらねぎ畑みたいだった(絶対違う)。

ホテルに着いてオフィスのドアの張り紙を見ると、どう考えてもわたしの名前がない。ドアを叩いても返事がない。

【悲報】部屋に入れません

もうこいつはだめだと一瞬で判断し、いまなら終電前だから急いで中央駅に戻ればどこかしら宿があるかもしれないと思い引き返して外に出ようとしたら男性が一人。

🧔「もしかしてチェックインしようとしていますか?」

🙎‍♀️「はい、でもさっき電話でホテルの人に話したらドアに名前と部屋番号が書いてあるって言ってたのにわたしの名前がなくて入れません」

🧔「俺もだぜ 俺は電話すら繋がってないぜ」(こんな風には言ってない)

🙎‍♀️「電話が繋がったのは24時前だったからかもしれませんね」

🧔「出張できてて、ついさっき上司がこの宿を予約したんだけど、経費削減だか知らんがあいつ俺だけこんなクソホテル取りやがって。上司のホテルもここから遠くないから車で行こうと思う。きみもくるか?もしかしたらそっちで空き部屋があるかもしれない」

  • 知らない男性
  • 知らない土地
  • 深夜

どう考えても絶対だめな要素しかない。

でもホテルのスタッフがいない場所でこのままここで夜を明かすのも100%安全かと言われると自信ない。ひとまず🧔の上司がいると言うホテルの名前を聞いてGoogle Mapsで調べる。たしかに車で10分の位置にある……

🧔「心配ならパスポート見せてもいい。無理にとは言わないので判断はきみに任せる」

ここで死んだらそこまでの人生だったということだ。ここにいるかぎり部屋に入れる可能性はゼロに近いので意を決して車に乗り込んだ。

車が走り出すと名前と素性を教えてくれた。

  • 名前はIbrahim
  • エジプト出身だが妻がイタリア人なのでイタリアのパスポートも持っている
  • アラビア語、イタリア語、英語ができる
  • 双子の娘がふたりいる
  • 資材の輸入関係の仕事をしていて、フランクフルトには出張でよくくる

この時点ではどこまで本当なのか分からないので話半分に聞いていた。

後々、実際のパスポートや娘たちの写真と動画を見せてもらい、彼の母親と電話もした(なんで?????)

結局その上司が泊まっているもうちょっといいホテルも満室で泊まれないことが判明。ただ、こちらのホテルは24時間フロントが有人であり、ロビーにトイレがあるという点で、先のホテルには戻らずここのホテルの前に路上駐車していた方がマシという結論に達する。

最悪何かが起きてもホテルに逃げ込めば誰かいるというのは心強かった(そもそも知らない人の車には絶対乗ってはだめです)。

先のホテルのサイトを見ると朝7時からフロントは開いているらしいので、1時半現在から計算してあと6時間はこの謎のエジプト人男性と車中で過ごさなければならない。

今回のドイツへの遠征は家族や友人や会社の同僚誰にも言っておらず、何かあったらTwitterで報告する以外のすべがなかったため、Twitterに連投する。気を紛らわすのと眠気を追いやるためでもあった。

そしてTwitterに魂のバックアップを取り始める。

ところでこの謎のエジプト人めちゃくちゃ喋る人だったので心の底からtoo much informationなTMIをお送りします。

  • イスラム教徒が大半を占めるエジプトでは家父長制が根強く、男性が女性を己の所有物だと思っている(fuck patriarchyと返しておいた)
  • 妻とは別居中だが、イタリアで法的に離婚するのにはかなり複雑な手続きが必要なので籍はそのままにしている
  • お母さんがいま俺のことをとても心配している
  • 最近出会った女性にiPhone13をせびられている
  • その前に出会った女性には面と向かって金を寄越せと言われた
  • 極度の脚フェチ

そうこうしているうちに一瞬眠気で意識が飛んだが無事に時計が6:45を指し、先のクソホテルへと再度向かう。朝日が眩しすぎて「前が何も見えない」と言いながら運転し始めたのでまたもや #恐怖を感じました

お察しかと思いますが、ここはヨーロッパ。7時に営業開始という店は大体7時に開くことはない。7:30頃になるとようやくホテルのオフィスがある部屋と朝飯部屋が開き、従業員らしき人たちや宿泊客もちらほら見え始める。

従業員の女性はドイツ語しか分からず、対するエジプト人は英語でブチ切れまくっていてカオス。収拾がつかない。朝飯準備係のおじさんがどうやらイタリア語とドイツ語が喋れるらしく、エジプト人がイタリア語で話し、おじさんがイタリア語からドイツ語に翻訳し始める。とってもインターナショナルな罵詈雑言が飛び交うフロント。

🧔「泊まるはずだった客なんだから朝飯くらい食べていいよな!?」

🏨「だめです」

わたしは朝飯よりシャワーが浴びたいです。

なんやかんやあってホテルの責任者に電話を繋いでもらい、エジプト人が色々説明していたところ衝撃の事実が明らかになります。

🧔「宿泊客に名前がない!?住所◯◯◯のホテル名◯◯◯だよな!?」

🏨「え?違いますが」

🙎‍♀️「え?番地は◯◯◯だよ」

🧔「カーナビにホテル名(本来予約されていたホテル)入れたらここって言われたんだが……?」

🙎‍♀️「ホテル名違うじゃん……」

そう、この謎のエジプト人まさかの予約していたホテルの場所を間違えていたのである。

つまり、同じ通りの番地違いに別のホテルがあり、彼はそっちに予約されていたのに、カーナビのざっくり到着地だけを鵜呑みにして建物に書いてあるホテル名を全く見ずこのホテルに入ってきていたのだ。

そんなことある?

その事実が判明するや否や

🧔「俺は行くよ……達者でな……」

と拳でハイタッチをして去っていきました。そりゃあれだけ文句撒き散らしておいて自分のミスだったって気づいたらいづらいよね。ここでわたしは謎のエジプト人とは今生の別れを告げます。本当の意味で生き延びた瞬間。

さて、わたしはと言いますと、ホテルの責任者がいまから向かうから一時間待っててと言われます。わたしはホテル名がきちんと当該ホテルだったので、朝飯は食べていいと許可されました。朝飯がひどかった。

日本で紹介されるドイツはソーセージのイメージが強いかもしれませんが、まさにソーセージと生ハムだけ無駄に種類が豊富でその他は死んでいました。おまけに朝飯部屋ではNational Geographic的なチャンネルが終始流れており、食べたくもない生ハム15種類の前でカバの喧嘩見せられて気が狂いそうになった。わたしがいるんだからMONSTA XのMVでも無限再生しておいてほしい。

ホテルの責任者が到着したのが8時半。結局わたしの方は何が問題だったかというと、5月14日チェックインで予約完了メールも領収書も届いていたのにも関わらず、Expediaがホテルに送った情報では5月13日チェックインになっていたのが原因だった。ホテルの予約システムの実際の画面も見せてもらったがたしかにそうなっていた。念のため画面の写真も撮らせてもらい、後日Expediaにクレームと返金要求のメールを送った。返事はまだない。

一時間あれば部屋を用意すると言われたのでカバの喧嘩を見ながら待つ。9時半になると部屋が準備され、熱いシャワーを浴びてやっとひと息つけた。

(写真:クソホテルからのView

 

さっさとホテルから引き上げて中央駅に向かう。もうスタバ以外何も信じられないのでスタバに行って一服。スタバの列で後ろにいる女の子がめちゃくちゃ濃い化粧にチェーンじゃらじゃらつけてる強面だったので、野生の勘で「モンベベ*7だ……」と思ったらほんとにキヒョンペンでした。わたしはモンべべ最弱王*8なので話しかけられなかった。

 

あとは中央駅近辺の本屋で、モネクが表紙を飾っているIcon Magazine最新号を狩るという重要ミッションがあったのだ。そしてなんと昨夜のアンラッキーをなかったことにするかのように、一軒目で見つけることに成功!フォロワーさんの分と合わせて二部お買い上げしました。この撮影のミニョク𝓴𝓲𝓼𝓼すぎて未だにまともに直視できない。

Icon Magazineのサイトとインスタもチェックしてね。

 
 
 
 
 
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この回想録上まだMONSTA Xを見ていないのに既に一万字を優に超えている……

やっと飛田給戻ってきましたよ。

自分のツイートを見返したら、会場戻ってきて早々に毒を吐いている。7月に同イベントの第二弾があるらしい(モネクが朝までレイヴやらないかぎり行かない)けど、わたし出禁になるんじゃないかと思う。

ところで二日目は指定席なのだがどうにも該当ゲートが見つからずスタッフに尋ねてみると、どこどこのドアから入れと言われる。ドア?ミニョクの楽屋に繋がっている扉ですか?

ドアを見つけて中に入ると受付があるではないか。前日アリーナエリアに入る際のチケットチェックは驚くほどザルだったのに受付なんておかしい!そう思ったらPremium Seat registrationの文字が見える。そう、わたしが怒りに身を任せてとったチケットはプレミアムシートだったのだ。

おみやげにとK BANGという小冊子が渡されたが、日本の本屋で売っている明らかに非公式の韓流雑誌と似た雰囲気を感じた。写真は全て公式の商材写真だったので面白みはなかった。あと、野球球場でよく配られるスティックバルーンが配られた。

座ったら視界良好すぎて吐きそうになった。

(注:プレミアムシートに座ってるわたし)

 

(注:フォロワーさんがくださったミニョクのデコトレカとBEYOOOOONDS江口紗耶さんのFSK*9と一緒に)

 

着席の指定席なので前日のようなめちゃくちゃな興奮というよりは ミニョク(物理) がすぐ目の前に迫ってきている現実と冷静に向き合うような心持ちになってしまった。東京で会った友だちに言われた「お前本当に(ミニョク見て)大丈夫なんか?」という言葉が脳裏を掠める。全然大丈夫じゃない気がしてきた。

変な冷や汗をかいているうちに会場のドデカスクリーンにカウントダウンの数字が映され、MONSTA Xの文字を見ただけで涙で前が見えなくなる。

(アーーーーーーーーヤダーーーーーーーーという超音波のような声はどうやらわたしらしい)

 

ミニョクはいました。

(注:まだ何もパフォーマンスしていません)

信じられますか?ミニョクは存在しているんですよ。あんな𝓴𝓲𝓼𝓼なアイドルがこの世に存在するわけないと思っていたのに。わたしが10万円かけて江口紗耶さんに会いに行ったりドイツの道端で死にかけたりしている間にもミニョクは存在していて、わたしが目撃したこの瞬間にも存在していたんですよ。

オープニングのハイライト

  • ミニョクの存在確認
  • 残念ながらペンミでフォロワーさんとわたしが発狂した変態衣装じゃなかったけど、個人的にその次にすきなLOVEのお衣装で最高……強いて言うなら帽子のせいでミニョクのご尊顔が他のメンバーと比べてよく見えないのが残念だったかも?というかわたしはハンチング帽子が嫌いで、よっぽどの人じゃないとお洒落に着こなせない超上級者アイテムだと思っているんですけど、ミニョクのは許せちゃったので我ながらチョロオタだなと思いました。ハンチング帽がダサくならない偉人リスト(現在、細野晴臣キリアン・マーフィーのみ)にミニョクも入れておこうと思います
  • 登場して即ステージの端の端の端までひとりでいっちゃって呼び止められるおじいちゃんヒョンウォン
  • 横につめてつめてって言われてるのに気づかないチャンギュンの首を掴んで呼び寄せるキヒョンさん
  • スターシップエンターテインメント(意訳:モネクとアイヴが同じステージに立っている)

二日目は "モネクを待っている時間" と "モネクを楽しんでいる時間" と "モネクが終わった後の燃え尽き時間" しか存在しないので、基本的に前後は上の空でした。ごめんなさい。

唯一、二日目で自分の心の変化があったのはIVEのROYAL(またかよ)でした。

一日目はやはり緊張していたのか二日目は全員より声が出ていて、24時間すら経っていないこの数時間でも確実に進化を見せつけてくれるポテンシャルに痺れました。声にこもった気迫がすごかった。わたしは女の子たちがありったけのちからで一生懸命パフォーマンスをしている姿にいちばん弱いのでべしょべしょに泣きました。信じられないかもしれませんが、回顧しながらこの記事を書いているいまも涙出てきています。初めての海外公演でこんなにキュートでかっこいいステージを見せてくれるの、今後がますます楽しみなグループだと確信しました。

ここからモネクの直前まで記憶がほぼない。

オープニングVCRで一位になった瞬間の映像が流れて血管切れた。 

https://drive.google.com/file/d/1s_s-r75jyRszQQi1Igmu9iZDGmzpLw3G/view?usp=sharing

出てきた瞬間も超音波出してる。

https://drive.google.com/file/d/1KyENFnEBSzDUGAcnEtAT_wtEJSBsf_o4/view?usp=sharing

録画データ見返したら、いい大人が「うぇ〜〜〜〜〜ん」って泣いてた。

loveintro.mov - Google ドライブ

 

ヒョンウォン「넌 사랑이 뭐라고 생각해?」

 

きみは!!?!!!?愛が!!?!!!?何だと思う!!?!!!?

𝑰𝒕'𝒔 𝒚𝒐𝒖....

love.mov - Google ドライブ

あんなに毎日画面越しに見ていた曲が自分の目の前でパフォーマンスされているのはどこか現実味がなかった。できるだけ会場のスクリーンではなく肉眼でアイドルたちの姿を見つめていた。スクリーン見るなら現場にいる意味がないので(ここに貼っているiPhoneの動画は基本ノールックで撮影しています)

わたしはLOVEのアウトロのジュホンのアドリブ ⇨ キヒョンさんの「이 모든걸 운명에(このすべてを運命に)」 ⇨ ミニョクのアドリブの流れで絶対泣く病に罹っているのですが、生で見たら泣かないわけがなかったです。滝のように泣いた。

 

"이 순간이 영원하길 기도해(この瞬間が永遠であることを祈るよ)" ─── MONSTA X キヒョン

永遠なんてないから、永遠にしたいなんて言わないでほしい……………

 

ところでモネクのセットリスト。

  1. LOVE
  2. Autobahn
  3. GAMBLER
  4. 사랑한다

チャンギュンが「ドイツでAutobahn披露できてうれしい🥺」的なことを言っていた。Autobahnはお祭り騒ぎだった。音がドゥンドゥン言ってて心臓に響く。

autobahn.mov - Google ドライブ

あとMC中にわたしの大好物ことおじいちゃんヒョンウォンタイムがあった。

参考)過去のおじいちゃん

ジュホンはドイツでもククカカやるのに元気玉集めてた。

 

わたしはGAMBLER大好き芸人なので、GAMBLERは興奮しすぎてロクなデータが残っていなかった。

gambler01.mov - Google ドライブ

歌い出しのミニョクのダンス特に足捌きと首の傾け方が本当に𝓴𝓲𝓼𝓼なんです。このときばかりは真っ正面から見たかった。自分のパートだから気合入ってるのか分からないけど、この部分に関してはミニョクがいちばん洒脱でかっこいい。わたしのクソ動画じゃよさが全然伝わらないので参考チッケム(時間指定)をどうぞ。久しぶりに見たらやっぱりスキすぎて頭抱えました。

𝑀𝑖𝑛ℎ𝑦𝑢𝑘 𝑖𝑠 𝑠𝑜 𝑏𝑒𝑎𝑢𝑡𝑖𝑓𝑢𝑙 𝑦𝑒𝑎ℎ〜〜〜〜

youtu.be

余談ですが、ミニョクのこういうギャップがやっぱりいちばん魂にクる。三つ目何?

 

ところでGAMBLERのアイエムは逮捕ってことでいいんですかね?

アイエム💢💢💢💢💢💢💢

ケーポップ史に残る名歌詞こと𝒚𝒐𝒖 𝒏𝒂 𝒎𝒆𝒂𝒏 𝒉𝒂𝒉?いただきました。

 

あとミニョクが高音とともに繰り出す電話リンリーン🤙のハンドサインが𝓴𝓲𝓼𝓼すぎるのに今回ミニョクはハンドマイクだったので見られず……!ミニョクの手はめちゃめちゃきれいなんですよ。

(注:以前Twitterのスペースで行なったミニョク概論の資料より引用)

 

〜ここでGAMBLERのチッケムを漁りまくり(n度目)30分経過〜

 

ジュホンのシャウトとものすごい火柱でテンションがブチ上がるオタクたち。肉眼で表情までは細かく見れないのに痺れを切らして、iPhoneがスクリーンとステージをいったりきたりしている。この距離でも火が熱いと思うくらいの火力だった。でもKAT-TUNは消防法ギリを攻めているのでモネクもアメリカツアーではもっと出そう(?)

gambler02.mov - Google ドライブ

そして言うまでもないがキヒョンさんお歌が上手いんじゃ………

わたしが模範的な声出し「キヒョンさァァァァンンンン!!!!!!(声出し)」してる動画があったので見てください。

kihyunsaaan.mov - Google ドライブ

あとせっかくVoyagerをアカペラで歌ってくれたのにiPhoneをオタクが映ってるスクリーンに向けたままだったの無念。キヒョンさんは歌が上手い(19931122回目)

voyager.mov - Google ドライブ

saranghanda.mov - Google ドライブ

사랑한다はライブのC&R?sing along?的な立ち位置だったので唯一正気を失わないで見れたかもしれない。ミニョクがペンサのためにステージ降りてて何度か見失った。

発狂したり泣いたり叫んだりしているうちにあっというまにモネクの出番が終わってしまった。20分なんてうそだよ。体感3秒だった。わたしこのためにドイツまできて死にかけて正直、全然物足りないのでこのままあと5時間はやってほしい。

モネクがステージはけたあとは何も覚えていない。またもやエクソのカイちゃんの記憶がない。二日間も出てくれてたのにカイちゃんの記憶がない。本当に申し訳ない。

(注:モネク終わったあとずっとこの状態だった)

 

終わると同時に空港へ足速に急ぐ。そう、もう帰るんです。モネクのいないドイツに用はない。明日(月曜日)は仕事だよ。

 

セキュリティチェックと出国審査を終えてゲートにたどり着くと、いままでアドレナリンで麻痺していた疲れがどっと出てきて幻聴が聞こえ始める。ビストのFICTIONなんて流れるわけがないのに、何だったのか未だに分からない。

 

搭乗時間は微妙に遅延しましたが、今度は一発で無事着陸し、24時前に家に着くことができました。

おつかれしゃーした。

 

死にそうになりながらこの二日間を駆け抜けていた中、わたしの手を握ってくれていたフォロワーの皆さんほんとうにお世話になりました。その前から、わたしがTwitterでキレたり、ミニョクについて世迷言を毎夜吐き散らしているのにも辛抱強く付き合ってくれて感謝カンゲキ雨嵐です。

 

結局なんでミニョクをこんなにすきになったのか、なんでこんなにもすきなのか、実際に現場に足を運んでもその答えは明確には分からずじまいでした。

ただ、2022年5月15日のわたしにとってこの日のミニョクが最高にかっこよくて無敵に素敵で𝓴𝓲𝓼𝓼だったということだけは一生覚えておこうと思います。 こうやってうつくしい思い出を増やすことで、それだけで人は生きていける。

*1:マークとへチャンの通称。マークとドンヒョク(へチャンの本名)合わせて "マクドン" である。ふたりはNCT DREAMとNCT127を兼任している。グループの兼任はだめだって、人類は錦戸亮カントリー・ガールズから何も学んでいない

*2:MONSTA XやIVEが所属する事務所。中小規模ながらSISTARというバカ売れグループを輩出した

*3:エナイプンのオタク

*4:B1A4のジニョン、SHINeeのキー、NU'ESTのミニョンなどがすき

*5:NCT DREAMのジェノとジェミンのこと

*6:PAKとはperfect-all-killの略であり、韓国の主要音源チャート(Melon, Genie, Bugs!など)すべてにおいてリアルタイムとデイリーで一位を獲得し、さらにそれらの成績をまとめているiChartのウィークリーチャートでも一位を獲得すること。韓国国内の大衆にどれだけ浸透しているかが測られるため、リリース直後の短距離戦や円盤の売上に向いているファンダム依存型のアイドルグループたちには達成するのが難しいとされている。分かりやすい例が、ソロアーティストのIUは通算21曲(ぶっちぎりでPAK最多保持者)でPAKを達成しているが、BTSは4曲である。ドラマのOSTなども放送中の長期間に渡ってチャートインすることが多い

*7:MONSTA Xのファンダム名

*8:BABA嵐のトーナメント最終戦で負けると授与される名誉ある称号

*9:フィギュアスタンドキーホルダーの略。巷で大流行しているアクスタが実はハロープロジェクト発祥ということはあまり知られていない。ハロプロは厳密にはアクスタではなく、ボールチェーンが通せるように頭頂部にリングがついているのが特徴。まさにスタンドできてキーホルダーにもなる代物。また、ごはんやおでかけした場所でFSKを撮影する文化は元Juice=Juice宮崎由加さん発案である。ハッシュタグ #ご飯ととるのがいいと聞きました を参照