今月の少女(LOONA)を布教するの回
今日はわたしの大好きな今月の少女(이달의소녀)ことLOONAをご紹介します。
(写真後列左から:ヒョンジン、ジンソル、ヒジン、キムリプ、オリビアへ、イヴ/写真前列左から:チェリ、ビビ、ヨジン、チュウ、ゴウォン、ハスル)
(写真中央から時計回り:ヒョンジン、ヒジン、オリビアへ、ゴウォン、チュウ、イヴ、チェリ、ジンソル、キムリプ、ビビ、ヨジン、ハスル)
(写真左から:イヴ、チュウ、ビビ、ハスル、ジンソル、ヒジン、ゴウォン、ヨジン、キムリプ、ヒョンジン、チェリ、オリビアへ)
12人で構成されたガールズグループであり、所属事務所はBlockBerry Creativeです。2016年に設立された新興系の中小事務所です(というかPolaris Entertainment傘下でLOONAを実現するために作られた会社とも言う)。ファンクラブ名は「OrbiT(オービット)」。
🌖グループ名の由来と歴史
グループ名のラテン語表記LOONAは、ハングル表記の이달의소녀(イダレソニョ/今月の少女)の最初の子音を並べ替えると、アルファベットのLOONAの文字に似たㄴㅇㅇㄷㅅになることに由来しています。もうグループ名から凝りすぎじゃないですか?全部仕組まれていたのだとしたら構想力が桁外れ。
2016年9月から毎月1人ずつのペースでメンバーを公開していき、1年かけて全メンバーがお披露目されるという壮大な企画でした。この企画のために莫大な予算をかけている様を見ると、構想にもかなり時間と労力を割いたことが明らかです。この壮大な計画の首謀者の名前はチョン・ビョンギ(정병기, Jaden Jeong)である。ここはテストに出ます。彼はこのアイデアを30数社の企画会社に持ち込んでいたと言います。
チョン・ビョンギはLOONAプロジェクトにおいては、Music Producer/Creative Directorの立場で関わっていますが、彼の本来の肩書きはA&R (artists and repertoire)です。その立場からMonoTreeに楽曲制作の依頼をしたり、映像にはDegipediを採用したりしています。
参考記事)
残念ながら、現状LOONAの楽曲は一部を除きSpotifyやApple Musicなどの主要サブスクリプションから削除されています。CJ E&Mがライセンスを保持しており、その契約が切れたためと思われます。最新アルバムはKakaoMに切り替わっているようで視聴可能です。いい楽曲が多いので一刻も早く戻ってほしい……
👩メンバー紹介
12人全員がお披露目完了するまでのプレデビュー期間には、各メンバーのソロ作品の発表と3つのユニット活動が行われました。名前の「今月の少女」の通り、一年かけ毎月メンバーを一人ずつ公開していきました。
1人目の少女 ヒジン
- 2000年10月19日生まれ
- メンバーカラー:ピンク
- イメージアニマル:🐰
2人目の少女 ヒョンジン
- 2000年11月15日生まれ
- メンバーカラー:黄色
- イメージアニマル:🐱
3人目の少女 ハスル
- 1997年8月18日生まれ
- リーダー
- メンバーカラー:緑
- イメージアニマル:🕊(白い鳥)
- 現在は健康上の理由で活動休止中
4人目の少女 ヨジン
- 2002年11月11日生まれ(マンネ)
- メンバーカラー:オレンジ
- イメージアニマル:🐸
(このMVでは童話『カエル王子』をモチーフとしている)
5人目の少女 ビビ
- 1996年12月9日生まれ
- メンバーカラー:パステルピンク
- イメージアニマル:🦌
6人目の少女 キムリプ
- 1999年2月10日生まれ
- メンバーカラー:赤
- イメージアニマル:🦉
7人目の少女 ジンソル
- 1997年6月13日生まれ
- メンバーカラー:青
- イメージアニマル:🐠(ブルーベタ)
8人目の少女 チェリ
- 2001年6月4日生まれ
- メンバーカラー:紫
- イメージアニマル:🦇(フルーツバット)
9人目の少女 イヴ
- 1997年5月24日生まれ
- メンバーカラー:バーガンディー
- イメージアニマル:🦢
- イメージフルーツ:🍎
10人目の少女 チュウ
- 1999年10月20日生まれ
- メンバーカラー:ピーチ
- イメージアニマル:🐧
- イメージフルーツ:🍓
(このMVではルネ・マグリットの絵画「盗聴の部屋」をベースにし、女性同士のキュートな恋愛模様を描いている)
11人目の少女 ゴウォン
- 2000年11月19日生まれ
- メンバーカラー:ターコイズブルー
- イメージアニマル:🦋(モルフォチョウ)
- イメージフルーツ:🍍
12人目の少女 オリビア・ヘ
- 2001年11月13日生まれ
- メンバーカラー:灰色
- イメージアニマル:🐺
- イメージフルーツ:プラム
👭ユニット紹介
LOONAには3つのユニットがあり、それぞれ異なったコンセプトで活動しています。音楽番組にも出ていたのでステージもチェックしてみてください。また、残念ながらヨジンだけユニットに所属していません。理由は忘れました……
この主要3ユニットの他にも単発のデュエットやトリオも存在し、かなり柔軟にメンバーを組み替えて活動できるのもLOONAの強みかもしれません(いま有名どころで言うとNCTやSEVENTEENも同じような仕組みをとっている)。ただ、安直なユニットではなく、それぞれが綿密に考え抜かれた確固たるコンセプトを持っていて、完全体へ還元されているのが特徴です。
1/3(3분의 1)
(写真左から:ヒョンジン、ビビ、ヒジン、ハスル)
- コンセプト:地球に住む現実的な少女たちの組み合わせで、少女たちは道路や学校で遭遇しそうな現実の中の話を込める
- メンバー:ヒジン、ヒョンジン、ハスル、ビビ
ODD EYE CIRCLE(オッドアイサークル、오드아이써클)
(写真左から:ジンソル、チェリ、キムリプ)
- コンセプト:地球と宇宙の中間系に位置し、ミュータントあるいは変種の少女たちが集まり、愛を待つよりは勝ち取る
- メンバー:キムリプ、ジンソル、チェリ
(わたしが一番好きなユニット曲がこの "Sweet Crazy Love" です。ODD EYE CIRCLEの楽曲はどれも素晴らしいのでMix & Match EPの購入をお勧めします。現在は主要サブスクリプションで視聴不可になっています)
yyxy(ワイワイバイワイ、와이와이바이와이)
(写真左から:チュウ、ゴウォン、オリビアヘ、イヴ)
- コンセプト:理想郷エデンの空間に存在する少女たちがタブーを拒否して、自分だけの自我を探す冒険の旅に出る。少女たちは信頼(faith)、希望(hope)、愛(love)、怒り(anger)という各自ごとの感情が集まって一つのyyxyという存在になる
- メンバー:イヴ、チュウ、ゴウォン、オリビアヘ
🎉完全体としての姿
最終的に全メンバーが出揃った完全体としてのデビューは、2018年8月に発売したミニアルバム「++」のタイトル曲「Hi High」となる。同アルバムには「favOrite」も収録しており、そちらもMVがあり、音楽番組で披露した。
「favOrite」ではoの表記が大文字になっていますが、このコンセプトは、同じくチョン・ビョンギが手がける弟分グループのOnlyOneOfにも引き継がれています。彼らの楽曲ではoを大文字表記にするのが基本ルールとなっています。
参考)DISCOGRAPHY | OnlyOneOf JAPAN OFFICIAL SITE
次に、1stミニアルバム「++」のリパケで「Butterfly」でカムバします。このMVでは、優雅で静謐なシンクロダンスと、世界各地の女性たちの姿を組み合わせることで、自立した女性像を強烈にアピールしています。下記参考記事のタイトルにもなっていますが "messages of empowerment and diversity" まさにそれに尽きます。
📢最近の動向
先述した、このLOONAプロジェクトの要でもある、チョン・ビョンギが事務所と揉めてプロデューサーから退くことになります。なんたる痛手!!!!!
そこからまさかの展開でSM Entertainmentのイ・スマンが新プロデューサーとして加わることになります。他事務所のアイドルを彼がプロデュースするのは初めてのことです。
2020年にリリースした「So What」と「Why Not?」を見れば分かると思いますが、いままでのコンセプトが蔑ろにされ、明らかに流行りのガールクラッシュに安直に着地した感じが拭えません。
また、シングル「Star」では全編英語詞を採用し、それが功を奏したのか、US Billboard's Pop Airplay Chartで躍進を遂げていきます。アメリカのラジオは英語詞以外の音楽をかけるハードルが非常に高いのが特徴で、ケーポップがラジオに乗るのは至難とされてきました。ケーポップ(ここではKorea basedと定義する)では、BLACKPINKがSelena Gomezとコラボした「Ice Cream」が同様のチャート実績を残しましたが、これはあくまで現地(アメリカ)のアーティストの知名度や人気の手を借りて、という形に留まります。そういう意味では、グループ単体でここまで上り詰めたLOONAは、アメリカで "売れる" 道を自ら切り開いている最中と言えるのではないかと思います。アメリカで "売る" を意識してこの「Star」を意図的に制作したのかは定かではありませんが、アメリカンドリームを手放せないイ・スマンがプロデュースに関わっているとなると、今後もこの路線に傾いていくことも推測されます。(個人的には元々のLOONAverseのコンセプトを大事にする方を頑張ってほしいけど……)
つい先日LOONAのカムバック情報が速報で出ました。既にアルバムの撮影を終えたところだそうです。具体的な日付はまだ出ていませんが、遅くとも夏前にはカムバするのではないでしょうか。5月は既にカムバが大渋滞しているので避けるでしょうけど……
ぜひいまのタイミングでLOONAを覚えて、次回カムバに備えましょう〜〜!